聖書の話 2026.01.04
聖書:ダニエル6章1-18 題:信仰を貫く 中心聖句:信仰の創始者であり完成者であるイエスから、目を離さないでいなさい。 (へブル12章2節) 賛美:520父の御神よ この年も 説教者:グレイ恵子信徒教師 新年あけましておめでとうございます。みなさんは、どのような新年のスタートをされておられるでしょうか。また、今年の抱負や夢はおありでしょうか。「どうせ持つなら大きな夢を持ちなさい」と且つて、私の知人が語ったその言葉の通り、私は、大きなとてつもない夢を持ちました。しかし、その夢は、少しずつ実現化していることを思うとき、大きな夢も大切なのだなと思わせられています。どうでしょう、今年への夢、大きな夢に向かって進んでまいりましょう。 さて、今日から聖書の舞台はクリスマスの時代からさかのぼり、イザヤやミカの預言者たちが活躍した時代に戻って行きます。その頃、イスラエルの国は北王国イスラエルと南王国ユダに分裂し、北王国はアッシリアに滅ぼされ、その後、南王国にはバビロ二ア帝国という別の王国が攻めてきました。彼らは、ユダの王国の宝物を奪い、主要人物を捕虜として自分の国に連れて行き、バビロニアの文化やことばを習わせ、王の家来とすることを考えました。その中でも、ユダヤ人ダニエルと彼の三人の友人のお話しは、有名で良く知られていますが、今日は、特に預言者ダニエルのお話しを中心に見てゆきたいと思います。 ダニエルが捕囚の地にあり、80歳を越える高齢になった頃のことです。彼の仕えていた新バビロニアのベルシャツァル王が殺され、国は、ペルシャ帝国となり、メディア人のダレイオスがその国を受け継いた時のことです。王は、政治をつかさどる3人の大臣を置きましたがそのうちの一人に選ばれたのがダニエルでした。それまでもダニエルは、国の大切な任務をになっており、且つての王たちより信頼を得ている人物でした。特に彼には神から夢を解く力が与えられており、それは、歳をとっても衰えることはありませんでした。今日の3節にはつぎのようにあります。「このダニエルは、ほかの大臣よや太守よりも際立って秀でていた。彼のうちに優れた霊が宿っていたからであった。」 しかしながら彼には、他の大臣や役人と違うもう一つの点がありました。それは、彼がユダヤ人であたっということです。彼のルーツは、異国...