聖書の話 2026.09.27
【聖書箇所】詩篇 90 篇 12 節 【説 教 題】知恵の心 【中心聖句】どうか教えてください。自分の日を数えることを。 そうして私たちに知恵の心を得させてください。(詩篇90:12) 【賛 美】 287 学ばせてください 【説 教 者】黒田 明 詩篇 90 篇 12 節は、「老いをどう生きるか」を考えるうえで、とても大切な聖句です。 「それゆえ、私たちに自分の日を数えることを教えてください。 私たちに知恵の心を得させてください。」 ― 詩篇 90:12 ここでいう「自分の日を数える」とは、単に「あと何年生きられるかを計算する」という意味ではありません。人生には限りがあることを自覚し、その限られた日々を神の前に知恵をもって生きるということです。 1 .老いは「失っていく時」だけではない 詩篇 90 篇は、人間の人生の短さをかなり率直に語っています。 「私たちの齢は七十年。健やかであっても八十年。」 しかし、そこで終わりません。 「だからこそ、私たちに知恵の心を得させてください」と祈るのです。 つまり聖書において、人生が短いことを知ることは、人生を諦めることではなく、人生をより深く生きる知恵につながるのです。 2 .「日を数える」とは、一日一日を大切にすること 若い時には、「まだ時間がある」と考えがちです。 しかし老いを迎えると、 あの時こうしておけばよかった もっと人を大切にすればよかった 神様のために、もっとできることがあったのではないか と振り返ることがあります。 詩篇 90 篇 12 節は、そうした後悔だけを促しているのではありません。 「今日という一日を、神から与えられた一日として受け取る」 という信仰を教えているのだと思います。 3 .老いは「知恵を深める時」でもある この節で非常に重要なのが、「知恵の心」という言葉です。 聖書の知恵とは、単なる知識や経験の多さではありません。 「人生には限りがある。だから、何が本当に大切なのかを見極めて生きる」という知恵です。 その意味では、老いは知恵を失う時ではなく、むしろ人生の経験を神の前で知恵に変えていく時とも言えます。 4 .詩篇 90 篇は「老い」を神との関係の中で捉えている ...