聖書のお話2026.02.08
【聖書箇所】ネヘミヤ記2章9節~20節
【説 教 題】エルサレムの再建
【中心聖句】天の神ご自身が私たちを成功させてくださる。(ネヘミヤ2:20)
【説 教 者】黒田 明
【新 聖 歌】302恵みある主
今回は、ペルシア帝国の首都の1つでもあったシュシャンから約1,600㎞という長い道のりを旅して、ようやくのことエルサレムへとたどり着いたネヘミヤについて取り上げます。なお、お話の内容としては6章まで取り扱うことになります。
さっそくですが、エルサレムに到着したネヘミヤが、まず最初に取りかかったことは「崩れた城壁の調査」でした。はたしてその結果はどうであったかというと、確かに話に聞いていたとおり、壁は崩れ落ち、門は焼け落ちたままになっており、そのことが彼の目にも明らかとなりました。そこで次の日、ネヘミヤはユダヤ人たちを集めてこう言いました。「みなさん。崩れた城壁や焼け落ちたままになっている門をいっしょに直しましょう。大変な働きではありますが、ペルシア王の許可と援助が私にはあります。そして私たちには何より、この働きを成し遂げてくださる神が共におられるのですから」と…。
こうして、ネヘミヤのことばに励まされたユダヤ人たちはみな協力して、城壁を再建することに取り掛かりました。ところが、工事が進むにつれ、それを妨げようとする問題が次から次へと起こってきました。最初に起こった問題は、敵意ある外部からの攻撃です。4:1~3(読む)。要するに、ユダヤ人のやる気を喪失させようとして、彼らはひどい悪口を言ってきたのです。そのため、ネヘミヤたちは心を合わせ神に祈りました。すると、人のことばにではなく、神のことばにこそ心を支配していただいた彼らは、ひるむことなく工事を続けることができました。
ところが、城壁が半分ぐらいの高さにまでなった頃、またしても敵意ある外部からの攻撃が起こってきました。4:8と11(読む)。ここからもわかるように、敵意ある者たちの攻撃は前よりもエスカレートしてきました。工事関係者を殺し、混乱させ、このようにして工事を中断させようと企ててきたのです。そのため、今度ばかりは再建の意欲を失ってしまった者たちや敵の攻撃を恐れて弱気になってしまった者たちが現れてきてしまいました。
はたして、ネヘミヤはこれにどう対処したでしょうか。4:14(読む)。祈りの人であった彼は、敵を恐れず、真に畏れるべきお方を畏れて取り組むよう、民を霊的に励ましたのです。また、実際的な取り組みとしては、民を新しく組織し、警備を二交替制にするよう提案しました。つまり、半分が工事をしている間、あとの半分が見張りをするという体制をとることによって、万全の備えをしたわけです。すると、このようにして守りを固めた結果はみごとに効を奏して、敵は攻めてくることができなくなりました。
ところが、またしても問題が起こってきました。しかも今度の問題は、外部からではなく内部からのもので、実は、貧しい人々からの抗議の声がふつふつと湧き上がってきたのです。彼らの貧しさの理由は食料不足や飢饉や税金といったようなことであったわけですが、彼らにとって何より不満でならなかったのは、自分の子どもたちを奴隷として売らなければならないほどに困窮しているというのに、その一方では同胞にお金を貸して利子を取り立て、不正な富を得ている者たちがいるということでした。つまり、その貧富の格差が不満で不満でならなかったのです。そこでネヘミヤはどうしたかというと、彼はすぐさま異邦人に売られていったユダヤ人の買い戻しを約束し、それを実行に移しました。また、金を貸している者には負債を帳消しにするよう求めていくのですが…。するとこれは大事なことだと全体に周知されていき、みごとにその対応は効を奏していったのです。
ということで、一致団結できた彼らはこのようにして工事をさらに進めていくことができ、あとは門を修復するのみというところにまできました。しかし、ここでも問題が起こってきました。それは敵意ある外部からの最後の攻撃となるのですが…。その攻撃の的は指導者ネヘミヤに向けられていました。6:1~16になりますが、敵は最後の手段として、ネヘミヤ殺害をたくらみ、そのためには執拗に彼を呼び出しては、殺害のチャンスを伺っていたのです。一方、ネヘミヤは一切そのようなことには応じませんでした。すると彼らは今度「ネヘミヤは王になって、ペルシアの王に反逆しようとしている」というまったく根拠のないうわさを流し、また脅しの手紙を彼に送りつけてきました。しかし、ネヘミヤはこのことにも動じなかったというのです。
いずれにせよ、城壁の再建には数々の問題や妨害が起こってきました。けれども、指導者ネヘミヤのすばらしいリーダーシップと神の民の協力によって、城壁の再建はわずか52日で完成をみるに至りました。6:15(読む)。というわけで、私たちはここに、霊的かつ実際的なリーダーシップを発揮したネヘミヤと彼に協力した神の民とをみてきたわけですが…。今日の私たちといたしましては、このところから「リーダーや教会としてのあるべき姿」というものを学び、いよいよ神の教会の建て上げのために一致団結して励んでいきたいと思うのです。その際、ときに敵意ある者たちからの妨害があるかもしれません。ときに内部からでさえも主の教会を分裂させようとするサタンからの挑戦があるかもしれません。けれども、私たちにとって今回の中心聖句がどんなに慰めになり、励ましになるかわかりません。今回、私たちはこの聖句を支えにしながら、神の教会の建て上げのためにますます一致団結して励んでいくお互いでありたいと思うのです。
【恵みの分かち合い】
1.どんなところに、ネヘミヤのリーダーシップを感じますか。
2.今回の中心聖句を暗唱しましょう。