聖書のお話2026.09.20
聖書:創世記8:1,13,9:9-17
題:雨あがりの虹
中心聖句:「主はいつくしみ深く その恵みはとこしえまで その真実は代々に至る。」 詩篇100:5
賛美:209 いつくしみ深き
おはようございます。今日は、「雨あがりの虹」と題してお話をさせて頂きます。皆さんは、最近虹を御覧になったでしょうか。私は、暫く虹を目にしていませんが、皆さんは、どうでしょうか。子どもの頃は、虹を見かけて喜び踊り、家に駆け込み家族みんなに知らせ、一緒に感動していた頃のことが思い出されます。大人になった今は、あの頃の感動は、どこかに行ってしまったかのようです。一番初めの虹を見た、ノアとその家族は、どうだったでしょうか。そこには、大きな感動と喜びがあったのではと思うのです。
さて、私たち人間は、神の理想的存在として創造されましたが、アダムとエバによってもたらされた罪によって神を悲しませる存在になってしまいました。色々な悪が世の中に広まる中、主なる神はこの世界から悪を一掃し、再スタートする為にある御計画をお建てになりました。それが、ノアの箱舟です。主なる神に忠実に従い歩んでいるノアを選び、箱舟を作らせ家族と共に地上の動物たちつがいをその箱舟に乗り込ませ、雨を降らせ大洪水をもたらしたのです。地上のものは、人々を含めすべてが洗い流されました。果たして、舟の中に居たノアやその家族、動物たちはどうしたでしょうか。主なる神がいつしか救い出して下さることを信じ、忍耐をもって解放の時をまっていました。
それは、一日二日のことではありませんでした。彼らは、狭い箱舟という状況の中、主の約束をまっていました。主なる神は、舟の中にいるノアと彼の家族、動物たちのことをお忘れになっていませんでした。それは、五か月程が過ぎた頃のことです。神は、風を起し、それによって、地上の水が引き始めたのです。そして、舟は、アララテの山地(現在のトルコ東部の山脈と考えられている)にとどまりました。そして、七十日後になると山々があらわれてきました。だんだんと神の救いが近づいてゆく様子が描かれています。
そして、さらに四十日が過ぎた頃のことです。ノアは、外の様子を知るために烏を窓から外に放ちました。すると烏は、出たり入ったしていました。そして、次に、鳩を放ちましたが、鳩も戻ってしまいました。まだまだ陸地は、水で覆われていました。それから、一週間を待って、もう一度鳩を放ちました。すると、鳩は、夕方になって戻ってきましたが、何と鳩のくちばしにはオリーブの若葉があったというのです。そのことによって、破壊された自然界が随分回復したたことがわかったのです。そして、もう一週間後にまた鳩を放ちました。すると、鳩は戻ってこなかったというのです。そのことは、陸地に鳥たちが住める環境が整ったことを物語っていました。
私は、ここの場面を読んでいつも思い出すことがあります。それは、沖縄の戦時中のお話しです。食べる物がなく、島びとがサトウキビ畑をさまよっていた時のこと、ふとサツマイモを口にくわえているネズミに出会ったそうです。それによって、この近くにはサツマイモがあることを知ったというのです。あらためて私たちが、自然界と共に共存し支え合っていることを学ばせて頂けるお話しではないでしょうか。
さて、このようなに鳥たちの助けをもとにノアは、初めて、舟の覆いを取り去りました。彼の目の前には、乾いた大地が広がっていました。その時のおいしい空気やさわやかな風が感じられてくるのではないでしょうか。久し振りで見る太陽の光で、まわりは輝いていたのではないでしょうか。しかし、土地がすっかり乾き、彼らにとって住む条件を満たすためにはさらに約2か月の忍耐が求められていました。目の前に御馳走があってそれを食べられないような我慢が必要だったことでしょう。
しかし、彼らはじっとその時を待ちました。そしてやっと彼らの忍耐が報われ時が来ました。主なる神は、ノアに告げています。「あなたは、妻と、息子たちと、息子たちの妻たちとともに箱舟から出なさい。」(創世記8:16)もちろん、動物たちも一緒です。地上に最初の一歩を踏みしめた時のノア達の思いは如何ばかりだったでしょうか。喜びと主への感謝で心がいっぱいに満たされていたのではないでしょうか。その感謝の現れとして、ノアは主へ礼拝をお捧げしました。主は、それを非常にお喜びになっています。
そして、ついに、主なる神が箱舟に乗る前にノアに約束をしていた契約(創世記6:18)が明らかにされたのです。それが、今日の9章13節ー15節にあります。「わたしは、雲の中に、わたしの虹をたてる。それが、わたしと地との間の契約のしるしである。わたしが地上の上に雲を起すとき、虹が雲の中に現れる。そのとき、わたしは、わたしとあなたがたとの間、すべての肉なる生き物との間の、わたしの契約を思い起こす。大水は、再び、すべての肉なるものを滅ぼす大洪水となることはない。」これが、虹の契約であり、私たち人類への神のあわれみと救いを現しています。
今、私たちはどのような人生の舞台を通っておられるでしょうか。大雨の中を必死で傘を差し進んでいるでしょうか。あるいは、もう傘も飛ばされ疲れ果て、進む気力も衰え倒れそうになっているかもしれません。そんなとき、ノアに示された虹の約束があることを思いださせて頂きたいと思うのです。そして、さらには、その主のあわれみの御性質ゆえに示された、神の最終的な救いである十字架の恵みに、目を向けさせて頂きましょう。それこそが、わたしたちにとっての最終的な希望の虹であるということを、しっかりとこころに据えてゆきたいと願うのです。主イエスの十字架こそ、完全な神の守りであり、どんな洪水、また、世の終わりに預言されている火による滅び(黙示録20:14-15)からも守って下さる、永遠の虹であり、私たちの希望です。
それでは、最後に今日の中心聖句をご一緒にお読みし、神の慈しみに共に感謝をお捧げしましょう。
「主はいつくしみ深く その恵みはとこしえまで その真実は代々に至る。」
詩篇100:5